たにぐちさんほど、世の中の動きに興味がない人も珍しいと思う。
それでも、どうしても領土問題に関するニュースは耳に入ってくるものである。
まず、世の中の動きに興味がないたにぐちさんが、ニュースなどから推測される領土に関する前提知識は次のとおりである。
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・領土というのは、日本で言うところの不動産屋さんのように第三者が仕切ってくれるものではない
・あえて第三者を挙げると、国際司法裁判所という機関が該当する
・ただし、ある国がある国を一方的に訴えることはできない
国際司法裁判所での話し合いを投げかけられた側は、自国が致命的不利になるかもしれないのに話し合いに応じようはずがない。
この点は、自国の領土を証明する材料と信念を持っている日本にもいくらかリスクがある。
自分たちが想像すらしていない「どんでん返し」を食らう可能性もあるからである。
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以上の前提から、領土というのは歴史的背景などから利害関係者同士の合意で決められるものと思われる。
また繰り返しになるが、その境界線を第三者が証明してくれることはない。
(仮にもエンジニア職だからか、「第三者が証明してくれる」ということにはやや執着心が強い)
つまり、現状の世界において領土というのは
「主張するもの」
にとどまっている。
この前提条件を悪用した結果が、竹島や尖閣の現状といえる。
以上の前提をよくよく加味すると、かの
「『日本が盗んだ』と思われても仕方ない」発言
は、極端にズレてはいないように思う。
言葉の選択に少々改善の余地があったように思う。
「『日本が盗んだ』と主張するのは勝手ですよね、えぇ」
くらいがよかったのかもしれない。
昨今、偉い人の発言の「あげあし」を取るニュースが大変多い。
素人なりにも前提知識を整理してみると、見えてくるものもあるような気がする。
2013年07月09日 23時54分|ブログ,重要|コメント(0)