人間たるもの、人生の中で気に入らないことというのはどうしても出てこよう。
そこで、気に入らないものを排除しようと動くのか、せめて自分は手本となる存在にならんと努めるのか。
人の値打ちはそういうところでも変わってくるのだろう。
ところで、たにぐちも入社8年目になろうとしている。
人生80年と思えば、10分の1を今の会社で過ごしたこととなる。
他の従業員も、たにぐちとさほど変わらない時期に入社しているので、勤続年数は数か月の差でしかない。
そのなか、悩みごとといえば売上や実績といったことではない。
8割以上が、職場の雰囲気の悪さである。
いつまで経っても
「あれが気に入らない」「こいつが許せない」
といった感情に満ちている。
そろそろバカバカしくなってきた。
8年という数字が、よりバカバカしさに拍車をかけている。
いつからか、そんなことをいつまでも続けている従業員は放っておくこととした。
その従業員の一人の目には、この放っておくという行いが「攻撃」として映ったらしく、たにぐちは現在、どうやら「反撃」らしきものを受けている。
経営者から話を聞くところから推測するに、どうもありもしない事実をでっちあげ、それをもとに被害者意識を生成しているようなのである。
具体的なところ、たにぐちが同従業員の
「パソコンの画面を盗み見ている」
とか
「プライベートのメールを盗聴している」
ということらしい。
こういう妄想癖の強い人間の恐ろしいところは、証拠もない事象の証拠すら作り上げてしまいかねない点にある。
2016年11月14日 08時52分|ブログ|コメント(0)